氷室冴子「いっぱしの女」

いっぱしの女 (ちくま文庫)

いっぱしの女 (ちくま文庫)

たしか氷室さんのエッセイの中では初めて読んだ本。
自分の本棚になかったので、母の蔵書だったのかな。
改めて読みたくなって買い直し。
氷室さんのエッセイの中では一番好き。一番飾りがなくて、「エッセイを楽しんでもらうぞ」という気持ちより「今書きたいことを書く」という気持ちが強く出ている…ような気がする。

氷室さんはいつも戦っている人だったのだなと思う。
少女小説」「女性作家」「女性」という枠組みで自分や、自分と同じ場にいる人を見て、悪意なく殴り掛かってくる人たちと。

電通勤務で過労死した高橋まつりさん、飛び降りる直前にWebの日記に遺書をしたためた二階堂奥歯さん、あと最近話題になってた元電通勤務(なのか?)のはあちゅうさんなどの話を目にするたび、(一部の)女性が(一部の)男性からいかに悪意なく、時には善意でパワハラやセクハラを受けているのかということについて、近頃よく考える。

初めて読んだ時は子供だったので全然そんなこと考えなかったけど、今回読み直して、一番頭に残ったのはそのあたりだった。