女王の矢を再読して気づいたことメモ
新訳 女王の矢―ヴァルデマールの使者 (C・NOVELSファンタジア)
- 作者: マーセデスラッキー,鳥子,Mercedes Lackey,澤田澄江
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 新書
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センダーが死んでから(テドレルとの戦いから)最低でも15年、やっぱり印象よりアルベリッヒ先生は若いっぽい。
「エルカースと同期」って記述があって、エルカースが「老人」って扱いだったからアルベリッヒも老人枠なのかと思ってた。中年くらいだったか。
突然出てくるイルサ
「ケレンから既に聞いていた・テレンがイルサの帰りを待っていた」という前提で登場するけど、そういう記述は特になし。ここに毎回引っ掛かって、前にイルサの話が出てなかったか探しちゃうんだよな。
テレンの名前やテレンケレンがイーヴンディム出身であることなど、読者的には初耳であることが突然さらっと出てくるので最初に読んだ時は戸惑うし、二度目以降も「読み飛ばしたっけ?」と不思議に思ってページを遡ってしまったりする。
Cノベルズ版は、多分話の前後関係なく原文を大事にしてそのまま訳すタイプの人が訳してるからなんだろうけど、文章として成り立ってなかったり(英語なら意味を成しているであろう単語や慣用句などが、特に日本語ふうに置き換えられることなくそのまま書かれてるっぽいところがちょくちょくある)、人称代名詞が誰のことを指しているのかわからないことが多かったり、まったく同じ文章が2行後にまた出てきたりすることが多くて、やっぱりたびたびページを繰る手が止まってしまう。
造語の多いファンタジーを訳すってものすごく大変なんだろうなあ。
訳してもらえるだけありがたいので不満ということではない。
カンターがカントールと訳されている。もしかしたら、Cノベルズの途中から「山口さんの訳に合わせる」って説明どっかで読んだかも。
表記ゆれは再版かかれば直るかなと思ったけど、再版どころか出ると割とすぐ絶版になってしまって(多分)電子化する兆しもない…。
とうとう「銀の鷲獅子」で200ページ台なのに1000円の大台になってしまったので、いろいろ察するところはあるけれど、1冊3000円くらいになってしまってもいいから、日本での出版を続けていただきたい。
駄目ならいよいよ本気で英語を勉強しないといけなくなるのだろうか。
万が一そうなっても原本はKindleで買えるので絶望ではないんだけど、私の英語力が絶望的である。
ヴァルデマール年代記は詳しいwikiとかあると嬉しいけど、みつけられたことがない。
誰か作ってくれないかな〜。海外だとあったりするかな?