小野不由美「風の万里 黎明の空」

風の万里 黎明の空〈上〉―十二国記 (新潮文庫)

風の万里 黎明の空〈上〉―十二国記 (新潮文庫)

風の万里 黎明の空〈下〉―十二国記 (新潮文庫)

風の万里 黎明の空〈下〉―十二国記 (新潮文庫)

何度目かの再読。
手持ちはホワイトハート版だけどまあいいか。
そろそろ紙が黄ばんでもろもろしてきたので新潮文庫版を買い直そうかな。

女の子たちが頑張る話。
シリーズ通してのキャラ(陽子とか楽駿とか延王延麒とかを除いて)一番好きなのは梨耀かも。

「知らない」ことに対する強烈な仕打ち。
鈴も祥瓊も「知らない」「知ろうとすることができなかった」ことに対して、本当に壮絶な立場を与えられる。

「知らない」から許される世界ではない、それが即、自分や家族、他人を巻きこみ死に至るというシビアな部分が怖いし面白いと思う。
そこに気付き、初めて自我を持つ瞬間にとてもカタルシスを覚える。

陽子は自分の無知を恥じ、言い訳にせず、自ら知ろうとする。
海客の陽子と鈴、
王宮で暮らす陽子と祥瓊、
ここの対比がすごく興味深い。

鈴は、でも、梨耀のところに帰って欲しかったな〜。

禁軍を見たあとの陽子の反応がと行動がたまらん。

そして最後に、奥付の日付を見て、あらためて愕然とするのであった…。