神林長平「絞首台の黙示録」
- 作者: 神林長平
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2018/03/20
- メディア: 文庫
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SFをたくさん読み込んでいるわけではないからわからなかったけど、たとえばBLやミステリのように「お約束」があって、それを踏襲することが当たり前になっていて、なのに私は知識不足でその「お約束」が呑み込めないのかもと思い至ってハッとする。
そういえば映画のインターステラーを見た時、なんでSFはどれもこれもこういうふうになっちゃうんだろうなと思ってたんだけど、そもそも「こういうふうになっちゃう」のが「SF」だったのかもしれない。
インターステラーは駄目だったけど、第九地区とかチャッピーは好きなSFなので、SFの中でもオメガバースとかヤクザものとか花嫁ものとか細かくカテゴリ分けされていて、その中で得手不得手があるって感じなんだろうか。
結局やっぱりもっとたくさん読んだ方がいいという結論になった。
結局まだカスタム投稿タイプで引っ掛かってる
カスタム投稿タイプで雑記的な短文を書いて、短文なので抜粋じゃなくて一覧表示にしたいんだけど、ルクセリタスに全文表示機能がそもそもないのでうまくいかない。
カスタム投稿の一覧ごとに全文表示にすればいいんだけど…というところまで去年やった気がするな!
めんどくさいけど調べよう、というので終わっていた…。
カスタム投稿タイプって便利便利言われてる割にあんまりカスタマイズの情報ってないよね。
小説に関しては、表示がもう自力では無理+各投稿サイトを利用した方がビュー数が普通に得られそうなので、なろう・pixiv・カクヨム辺りで同時に投稿して、その更新情報をサイトに書くのが一番現実的な気がしてきた。
オンノベサイトを参考にしようと思っても、個人のサイトってもうガンガン閉鎖されてて、今さら新しく作る人もいないんだなあ。あたりまえなんだろうけど。
最終的には自分の書いたいろんなジャンルの小説が読めるポータルサイトを作りたいなと思ってたんだけど、本当にやるならもう自分でカスタマイズとか言ってないで制作依頼するのがやっぱり現実的だなと思う。
そこから同人誌の販売したり、電子書籍の案内したりと、個人でこのくらいまでならできますよ、というのをやってみたい。
大掛かりなカスタマイズは諦めて、とりあえず更新するための準備をしようというところにやっと落ち着いたので、今年はがんばろ。
シリーズものを全部終わらせるぞ~~~。
- 出版社/メーカー: 株式会社 小針水産
- メディア: その他
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女王の矢+女神の誓いメモ
Wikipediaでもカバーされてない情報が多いので、いっそ自分用に自分でメモを取ろうとしたんだけど、本を読み返しながらとりあえずevernoteにまとめていたら、この日記にどこまで書いたのかわからなくなってきた。
自分用だからまあいいか。
- タルマ・シェイナ・タレ=セイドゥリン
シン=エイ=イン(平原に住む民)の〈鷹の子ら(タレ=セイドゥリン)〉一族/同族のダリンと結婚する予定だった/〈誓いを立てし者〉/女神の剣の兄弟・女神の剣の子供らカル=エネイドゥラル/ケスリーのシェイ=エネイドゥラン/愛馬は戦馬のケシーラ
- ケスリヴェリス=フェレグラル
「女神の誓い」の時に19歳/〈五十名家〉の一員/〈白き風〉の魔法使い/タルマのシェイ=エネイドゥラン/12歳の時、モーンデルスで一番の金貸し(ロリコン)ウェゼスと、兄のカヴィネストゥラル(カヴィン)により結婚させられる/乳母のティルディにより〈白き風〉に連れていかれ、番人〈長腕〉のバリルにより〈もとめ〉を渡される/結婚から7年後にタルマに出会う
記憶よりケスリーの初登場の年齢が若かった。
この二人の関係性最高だけど百合好きの人であんまり話題にならない気がする…というのは単にわたしが百合コミュニティを知らなくて見てないだけか。
もしくはケスに旦那が出来る辺りで男子禁制の百合好きな人はちょっと敬遠するのかな。と想像でものを言う。
- 作者: マーセデスラッキー,Mercedes Lackey,山口みどり
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1995/11
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世界が広がると書くことがたくさん増えるんだろうけど。
女王の矢メモ+雑談
覚え書き
- 〈使者〉ジェイダスの従者の名前が「メドレン」
特にアシュケヴロン家とは関係ない?
- タリアは「女王の矢」冒頭で13歳、11章で3年経ったから16歳。
- エルスペスは7歳→10歳(ただし7歳はタリアの主観)
- セレネイは17歳+15歳=32歳→35歳
- スキッフはタリア主観で出会った時に「16歳くらい」
- エルカースは11章の時点で57歳(真実の魔法より)
- ケロウィンとダレンはセレネイと出会ったあたりが何歳なのかあとでメモする
イルサは106ページが初出だったかもしれない(シェリルがちらっと名前出してた)
もう女神の誓いからメモを取りつつ読み直した方がいい気がしてきた。
オーサレン卿が惨めに死ぬまで読むのがしんどいと思っていたけど、さほど惨めには死なないんだったな…。
ケロウィンがたしか運命の剣の冒頭で14歳だったから、本当にラッキー先生のヒロインは小さいのに苛酷な運命を背負っている。
ケスリーも結婚させられるあたりからケス視点で物語が始まってたら悲惨だっただろうなあ。
タルマ&ケスリーはやっぱり因果応報の物語で、復讐が完遂された時にスカッとするから気持ちいい。
シェアードワールド
海外のシェアードワールドの小説アンソロジー(なのか?)ってすごくおもしろそうだけど、日本だとTRPG系以外であんまり見ない気がする。
50円玉50枚の謎…とかはちょっと違うか。
漫画イラストだとピクファンがそれに当たるのかな。
十二国パロとかセクピスパロもある意味近い気がする。腐女子文化の方がシェアードワールドに積極的なイメージ。オメガバースとか。
ただこの辺は同じ世界観をベースに独自性のある物語を生み出すことよりも、みんなとお揃いの素敵な設定を使って萌えるものを書いて楽しむ、という方が主題に見えるので、(個人的に、読み手として)求めているものとは違う。
刀剣乱舞の本丸もの二次創作もシェアードワールドに入るのかなとも思うけど、世界観共有の物語形成というよりはキャラとキャラの掛け合いメインのものが多いので、そういう意味でやっぱり自分の読みたいものとはズレてる。
いや全部の二次創作を網羅しているわけでは全然ないし、というかむしろジャンルの規模的にほとんど手が回ってないので、求めるものはどこかにあるのかもしれないけど。
fateとかはどうなんだろ?
というかfateの公式こそがそれな気がしてきた、いろんな作家による聖杯戦争とマスターとサーヴァントを主軸にしたあらゆる物語…。
昔からシェアードワールドに妙な憧れがあるので、何かの形で、何かのジャンルで、やってみたいなー。
すごく単純に「女子校」「寄宿舎」「魔法(いくつかの条件)」みたいな感じで、いろんな話が読んでみたい。
(女子校寄宿舎ものを読みたいだけな気がしてきた)
新訳 女王の矢―ヴァルデマールの使者 (C・NOVELSファンタジア)
- 作者: マーセデスラッキー,鳥子,Mercedes Lackey,澤田澄江
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2007/09
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女王の矢を再読して気づいたことメモ
新訳 女王の矢―ヴァルデマールの使者 (C・NOVELSファンタジア)
- 作者: マーセデスラッキー,鳥子,Mercedes Lackey,澤田澄江
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2007/09
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センダーが死んでから(テドレルとの戦いから)最低でも15年、やっぱり印象よりアルベリッヒ先生は若いっぽい。
「エルカースと同期」って記述があって、エルカースが「老人」って扱いだったからアルベリッヒも老人枠なのかと思ってた。中年くらいだったか。
突然出てくるイルサ
「ケレンから既に聞いていた・テレンがイルサの帰りを待っていた」という前提で登場するけど、そういう記述は特になし。ここに毎回引っ掛かって、前にイルサの話が出てなかったか探しちゃうんだよな。
テレンの名前やテレンケレンがイーヴンディム出身であることなど、読者的には初耳であることが突然さらっと出てくるので最初に読んだ時は戸惑うし、二度目以降も「読み飛ばしたっけ?」と不思議に思ってページを遡ってしまったりする。
Cノベルズ版は、多分話の前後関係なく原文を大事にしてそのまま訳すタイプの人が訳してるからなんだろうけど、文章として成り立ってなかったり(英語なら意味を成しているであろう単語や慣用句などが、特に日本語ふうに置き換えられることなくそのまま書かれてるっぽいところがちょくちょくある)、人称代名詞が誰のことを指しているのかわからないことが多かったり、まったく同じ文章が2行後にまた出てきたりすることが多くて、やっぱりたびたびページを繰る手が止まってしまう。
造語の多いファンタジーを訳すってものすごく大変なんだろうなあ。
訳してもらえるだけありがたいので不満ということではない。
カンターがカントールと訳されている。もしかしたら、Cノベルズの途中から「山口さんの訳に合わせる」って説明どっかで読んだかも。
表記ゆれは再版かかれば直るかなと思ったけど、再版どころか出ると割とすぐ絶版になってしまって(多分)電子化する兆しもない…。
とうとう「銀の鷲獅子」で200ページ台なのに1000円の大台になってしまったので、いろいろ察するところはあるけれど、1冊3000円くらいになってしまってもいいから、日本での出版を続けていただきたい。
駄目ならいよいよ本気で英語を勉強しないといけなくなるのだろうか。
万が一そうなっても原本はKindleで買えるので絶望ではないんだけど、私の英語力が絶望的である。
ヴァルデマール年代記は詳しいwikiとかあると嬉しいけど、みつけられたことがない。
誰か作ってくれないかな〜。海外だとあったりするかな?
マーセデス・ラッキー「追放者の矜恃(上)(下)」
追放者の矜持 上 - ヴァルデマールの絆 (C・NOVELSファンタジア)
- 作者: マーセデス・ラッキー,竹井,澤田澄江
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/04/24
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追放者の矜持 下 - ヴァルデマールの絆 (C・NOVELSファンタジア)
- 作者: マーセデス・ラッキー,竹井,澤田澄江
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/04/24
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読まないことには死んでしまうのでどれだけ切羽詰まっていても読むのは仕方ない食事と一緒。
この時アルベリッヒ先生が何歳だったのか、タリアが学院に来た辺りのアルベリッヒ先生が何歳だったのかいまいちわからん。
追放者では「若きアルベリッヒ」と書いてあるから20代なのかなと思うけど、セレネイが10代で、このあとアホと結婚してエルスペスが7歳になった時には老人扱いになっている…ような…?
20代じゃなくて30代として、10年くらいあとで40代か?
アルベリッヒとカンターは年の近い兄弟とか同級生みたいでかわいい。
しかしオーサレン卿の名前が出てくるたびに奇声を上げたくなってなるな。ここまで何の救いもなく嫌いになれる悪役も貴重で、それはそれでいっそすがすがしい。実はいい人でした…とかやられても腑に落ちないし。ジェルヴィスなんかの豹変ぶりには最初マジかよって思った正直。許すには使徒の時の言動と釣合が取れなくて、今でもちょっと腑に落ちなかったりする。
オーサレン卿はもっと惨めに死んでほしかったけど、もう死んでくれただけでありがたい。死んでくれるとわかっているから読み進められる…。
ラッキー先生の本は、全然勧善懲悪じゃなくて、報われるところと報われないところのシビアさが好きだなと改めて思う。
マーセデス・ラッキー「最後の魔法使者シリーズ」
- 作者: マーセデス・ラッキー,細美瑤子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
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- 作者: マーセデス・ラッキー,細美瑤子
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- 作者: マーセデス・ラッキー,細美遙子
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- 作者: マーセデス・ラッキー,細美遙子
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- 作者: マーセデス・ラッキー,細美遙子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
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- 作者: マーセデス・ラッキー,細美遙子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
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苦難に次ぐ苦難の連続の物語。
比類なき魔法使い、比類なき美しさを持つヴァニエルに、思い付く限りの苦難困難が待ち受け、劇的な解決があるわけでもなく、なのに続きが読みたくてどうしようもないシリーズ。
ヴァルデマール年代記が全部そんな感じで、それでもタルマ&ケスリー・ケロウィンが主役のシリーズは、因果応報や敵が倒され困難が払拭されるカタストロフもあるけれど、『使者』の存在を前面に押し出したタリア・エルスペス・ヴァニエルが主役のシリーズは本当にすごい。えぐい。何を食べてどう暮らしていたらこんなひどいことを思い付いてそれを書いて出版できてしまうのだろうと毎度思う。
劇的な演出をする前に用意された助走的な辛さ…というわけではなく、辛いものは辛いという辛さ。感情移入はしないので(『使者』という設定がいろいろなものを超越しすぎていて、精神のありかたが全員普通じゃないので、感情移入しようがない)自分自身が身を切られるような辛さはないんだけど、「もういいじゃん、もうその辺で許してあげてよ」と誰かに懇願したくなる。
ヴァニエルは使命があったから、辛くてもやっていけただろうけど、ステフの辛さを考えるともうたまらない気持ちになる。
最後の最後、零落れた老人扱いされるところもまた、容赦がなくてすごい。
失われし一族 (上) <ヴァルデマールの風 第二部> (創元推理文庫)
- 作者: マーセデス・ラッキー,山口緑
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/01/31
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失われし一族 (下) <ヴァルデマールの風 第二部> (創元推理文庫)
- 作者: マーセデス・ラッキー,山口緑
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/01/31
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世界観の作り込みとエピソードの見せ方がすさまじいんだろうなあ、と、毎度一気に読み終わって冷静に登場人物の身に起きたことを思い返しては感じ入る。
そこ! そこをもっと詳しく! というところが潔く省かれてて、アレッ!? てなったりするのもまたおもしろい…。
氷室冴子「いっぱしの女」
- 作者: 氷室冴子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1995/09
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自分の本棚になかったので、母の蔵書だったのかな。
改めて読みたくなって買い直し。
氷室さんのエッセイの中では一番好き。一番飾りがなくて、「エッセイを楽しんでもらうぞ」という気持ちより「今書きたいことを書く」という気持ちが強く出ている…ような気がする。
氷室さんはいつも戦っている人だったのだなと思う。
「少女小説」「女性作家」「女性」という枠組みで自分や、自分と同じ場にいる人を見て、悪意なく殴り掛かってくる人たちと。
電通勤務で過労死した高橋まつりさん、飛び降りる直前にWebの日記に遺書をしたためた二階堂奥歯さん、あと最近話題になってた元電通勤務(なのか?)のはあちゅうさんなどの話を目にするたび、(一部の)女性が(一部の)男性からいかに悪意なく、時には善意でパワハラやセクハラを受けているのかということについて、近頃よく考える。
初めて読んだ時は子供だったので全然そんなこと考えなかったけど、今回読み直して、一番頭に残ったのはそのあたりだった。
城平京「名探偵に薔薇を」
逆算して書いた小説のようだな、と思っていたけれど、解説を読んだらその通りだったので、納得。
メルヘン小人地獄、という語感がとてもメルヘン。
お姫様の物語もとてもメルヘン。
でも一部と二部でジャンルが違う感じ。
名探偵にはしあわせになってほしい。
そうでなければ読者が(というか読んだわたしが)報われない。
市川春子「宝石の国」
市川さんはデビュー作がすごく好きで、その後の諸々にガツンとやられて、宝石の国は何か違うなーと思い一巻で止まってたんだけど、アニメを観て、いやいや普通に好きなやつだ…と今さらまとめ読み。
いろんな人をオタク、いや、創作者にしてしまう作品だろうなと思う。